猫を飼って猫にメロメロのあなた!
何をしても許せちゃう、そんなかわいい猫ちゃんですが「でもやっぱり、これは困る・・・」と思うことは一つや二つはありますよね。
飼い主さんに聞いた「困った行動ランキング」をご紹介しちゃいます。
どれも「ネコあるある~」のハズです。
乗っちゃダメな所に登る!
猫ちゃんが家に来て慣れると必ず高い所に登りますよね。
キッチンのカウンター、テーブル、タンスの上、中には冷蔵庫の上まで征服する仔もいます(うちにいた三毛猫がそうです!)
なぜ猫は必ず高い所に登るのでしょうか?
高い所に登るのはあたりを見渡せるからです。
単独で狩りをしていた昔から木の上から獲物を見つけたり、反対に敵から襲われないようにしたり、獲った獲物を木の上に上げたりしていました。
イエネコになってからは人や同居猫の様子を観察したり、好奇心から登ることが多いようです。
足の筋肉が発達している猫ですから自分の身長の5倍(1.5m~2mくらい)の高さならヒョイっと上ってしまいます。
猫に登らせないようにするには?
猫は本能と興味から高い所に登るので、登らないようにしつけるのは難しいでしょう。
そこで、「天罰方式」で嫌な記憶にしてしまう方法をご紹介します。
1.猫が登るところの面に両面テープか、ガムテープの粘着部分を外側にして輪にしたものを置いておく
(猫は体にテープなどべたべたしたものが付くのを嫌います)
2.猫に悟られないように何か大きな音のするものを猫の近くに投げる、水をかけるなどして「ここに登ると嫌なことが起きる」と認識させます。
(飼い主さんがやったと悟られないようにするのがコツ)
3.猫が登ってほしくないものがある部屋に、入れない
(キッチンなどドアが閉まり切らない場所には”にゃんガード”という、格子状の扉のような柵を取り付けます。)
4.キャットタワーのように、猫が登ってもいいものを用意する。
人に噛みつく
猫を飼い始めたころに、自分の手足で遊ばせていませんでしたか?
猫は動くものに反応するので、それが飼い主さんの手や足であっても「おもちゃ」として認識してしまいます。
最初は甘噛みでも興奮してくると本気でガブっと噛みつくことがあって、怪我をすることもあるので要注意なんですね。
噛まないようにするには?
猫と遊ぶときは猫のおもちゃを使いましょうね。
歯が生え変わるとき、歯が痒くて何でもガジガジ噛んでしまうときには「けりけりおもちゃ」といって、猫が抱きかかえて噛みついたり、後ろ足で蹴り蹴りできる小さなクッションのようなものを与えるといいですよ。
飼い主さんが噛まれたとき、仔猫であれば「痛いっ!」と大きな声を出すとびっくりして止めます。
でも、大人になると飼い主が声を出すことで「遊んでもらっている♪」と勘違いするので、噛まれたら即、遊びをやめて無視するのがいい方法です。
食べ物以外のものを噛む、食べる
好奇心の旺盛な猫ちゃんは目についたものを口に入れてしまうことがあるんですね。
噛んでみたら、噛み心地が良くて間違って飲み込んでしまうと大変です。
異物を噛んだり飲み込んだりさせないためには?
噛み応えのあるおやつを与えてみるといいかもしれませんよ。
粒上のカリカリよりもペット用のガムなど、長く噛み続けられるものをあげてみましょう。
ただ、食べさせ過ぎに注意です。
常食のペットフードをおやつの分だけ減らして与えないと肥満の原因になってしまいます。
粗相する
猫はトイレの外でしてしまうことがありますが、これは何かストレスや不満があるとき、体調がよくないときが考えられます。
きれい好きな猫はトイレが汚れていると、そこでしません。
トイレの場所が落ち着けるところじゃないときも、ほかの場所でしてしまったりしますね。
その他、飼い主さんが長時間留守にして寂しかったという不満から、変なところでトイレしてしまうというのもよく聞く話です。
なぜ、猫ちゃんが急にトイレ以外の場所に粗相するのか、その原因を考えてみましょう。
単にトイレに間に合わなかったのか、飼い主さんに何か不満があるのか・・・
あるいは病気で、排せつしているときに痛い思いをして、トイレが嫌な場所になってしまったのか・・・
粗相させないようにするには?
猫ちゃんの不満やストレスを取り除き、体調が悪いようであれば獣医さんに診てもらって相談するのがいい方法ですね。
トイレが汚れているなら、排せつしてすぐにきれいにする、多頭飼いの場合は猫の数+1個のトイレを置くようにします。
尿や弁に血が混じっているようなら、動物病院へGO!ですね!
どこでも爪とぎする
ソファやベッド、家具、障子やふすま、壁など、猫に爪とぎされて困っている方は多いですね。
猫ちゃんが爪とぎするのは爪を研いでいるという目的のほかに、におい付けしたり、傷をつけて縄張りをアピールするという意味があるんですね。
爪とぎされたくないものがあるときは?
壁に爪とぎされたくないときは、爪を研げない素材(猫の爪がツルツルと滑ってしまう壁紙)を貼る方法があります。
爪とぎされる家具などのそばにマタタビを振りかけた猫用爪とぎを置くのもいい方法ですね!
猫は起きたときに伸びをして、そのまま爪とぎをする傾向があるので、猫のベッドのそばに爪とぎを置くという方法もありますよ。
カーテンや網戸に登る
猫がカーテンや網戸を見ているのは、カーテンの動きが気になるとか、網戸の外を見ているというのもあるでしょうが、「のぼろう」と意欲満々の時。
登るだろうなとみていると、大体のぼってくれますよね(笑)
カーテンや網戸にのぼらせないようにするには?
そうならないようにカーテンの前にキャットタワーを置いて、興味をそらすという方法があります。
網戸は猫が爪をかけても破けにくい素材のものがあるので、それに取り換えるといいでしょう。
遊びやご飯のおねだり
忙しいときでも猫は、遊びたいときやご飯をおねだりに来ますよね。
ねぇねぇ!と飼い主の足をカリカリ⇩
ねぇねぇ攻撃をかわす方法とは?
ほんの5分でもいいので、猫じゃらしなど猫のおもちゃで遊んであげると猫は満足します。
ご飯ですが、決められた量と時間を変えないようにしましょう。
可愛いから、可哀そうだからとねだられるままにご飯やおやつを与えていては肥満になってしまいます。
猫ちゃんの将来を考えて、ご飯やおやつのあげ過ぎに注意ですよ。
「ごはんごはん」としつこく催促されても、断固、無視!ですね。
脱走する
完全室内飼いにするつもりなのに、うっかり窓を開けっぱなしにしていたら脱走してしまった!
猫を飼っている人ならありがちな失敗ですね。
イエネコが脱走するということは最悪「死」を意味することだと肝に銘じましょう。
厳しい言い方をしますが、イエネコは外に出ては生きていけないんですね。
脱走を防止するには?
猫を室内で飼っている人は「絶対に外に出さない」覚悟をしてくださいね。
猫がいるということを常に心にとめておけば、うっかりドアや窓を開けっぱなしにするという失敗を防ぐことができます。
どうしても窓やドアを開けなければならない家の場合は、あらかじめ猫が外に出られないよう”にゃんガード”など、講師の策を設置するなどして対策しておきましょう。
猫の身体能力は想像を超えて高いです。
こんな狭い所は通れないだろう、こんな高い所から外に出ないだろうと思うのは間違いなんですね。
人が考えもしないところから猫ちゃんはスルっと抜け出してしまうんです。
でも、キャットガードを付けるなど、ほんのちょっとした工夫や注意で猫ちゃんの脱走は防げますよ!
モノを落とす、倒す
人が大切にしているかどうかなんて、猫ちゃんにはわからない!
夢中で走り回っているときは、テーブルの上のものでもなんでも落として壊す、それが猫!
モノを落とされたり倒されたりされないためには?
モノを落としたり倒したり、壊されたりしてもそれは猫のせいではないんですよ~。
猫ちゃんに触られて困るものは、目につかないところにしまっておきましょう!
私は花瓶に花を飾るのが大好きなんですが、ある時、新しい花瓶に梅の花を活けて置いたら、ものの30分で愛猫に蹴倒されました( ノД`)シクシク…
猫ちゃんは悪くない!
そんなところに置いた私が(あなたが)いけないんです(笑)
吐く
猫はよく吐きますよね。
グルーミング(毛づくろい)した毛がおなかに溜まったとき、ご飯を一気に食べた後など。
病気以外で吐く場合は、それなりの対処方法がありますよ。
吐く回数を減らすには?
猫ちゃんが吐く原因の一つに「毛玉を吐く」というのがあります。
少量の毛ならば、排せつ時に一緒に出てしまうんですが、量が多いと固まって時々吐いてしまうんですね。
猫ちゃんのグルーミングの時の毛の飲み込み負担を軽減するために、こまめにブラッシングすることをおすすめします。
特に換毛期(かんもうき)といって、春先や秋口には夏毛や冬毛に生え変わる時期で、とてもたくさんの毛が抜けます。
飼い主さんがブラッシングすることで猫が飲み込む毛の量が減るんですよ。
ご飯を夢中で食べたあとに吐くような場合は、カリカリを一気喰いできない器を使うのがいいですね。
食べにくくできているので、猫がチョコチョコ、カリカリを食べることになり、吐く回数も減りますよ。
ご飯を食べる器が低いと、胃を圧迫して吐きやすくなるので、少し器の位置を高くして猫がお座りして食べられるようにするのもいい方法ですね!
同居猫との不仲
最初から多頭飼いでなく、2匹目、3匹目を迎えると相性が悪くて喧嘩ばかりすることがありますね。
あまりに激しい喧嘩だとケガしてしまいそうで心配です。
喧嘩をなくすには?
新しいネコを迎えたとき、いきなり先住猫と対面させていませんか?
猫はなわばり意識の強い動物ですから、自分のテリトリーにほかの猫が入ってくると戦闘態勢に入ります。
新しいネコが家に来たら、まずはケージに入れて先住猫との距離をとるようにしましょうね。
先住猫が新しいネコに慣れてきたら、ケージから出して様子を見るようにします。
ケージから出すタイミングが早いと喧嘩になりますから、その時はまた、ケージに戻して最初からやり直します。
その間、できるだけ先住猫を最優先に考えましょう。
ご飯もおやつも遊びもかわいがるのも、先住猫が最初で、新米猫さんはそのあとです。
新米の猫さんが仔猫や赤ちゃん猫でかわいいときでも、先住猫をおろそかにすると、余計に関係性が悪化しますので注意ですね!
まとめ
猫ちゃんを飼うといろいろ困ったことがでてきますよね。
それは猫ちゃんが私たち人間よりも高い身体能力を持っていること、私たちが猫の習性を知らないから起こる問題なんですね。
でも、猫という動物を理解して、ちょっとした工夫で人も猫も快適に暮らせるんです!
猫ちゃんも人もストレスを感じないで、いつまでも一緒に幸せに暮らしていけたらいいですよね~