猫を病院に連れて行ったり、引っ越しで移動するときや災害時の避難など、猫を飼ったら絶対に必要なのがキャリーケースです。
病院や引っ越し先に連れて行くときだけでなく災害に遭ったときの猫をキャリーバッグにいれて避難所で生活するときなどにもキャリーケースは必要になります。
是非、お宅の猫ちゃんにもそういう習慣を身に着けてもらいましょう。
このようにキャリーケースは猫を落ち着かせたり、飼い主がパニックになった猫に噛まれたり引っ掻かれたりするのを防止するだけでなく、飼い主と一緒に避難所に避難するときのためにも便利なグッズということがいえますね。
キャリーケースの選び方
キャリーバッグ
キャリーバッグには色々な種類や大きさがあるのでどれを選んだらいいのかわからない方も多いと思いますが、見た目の良さだけで選ぶと失敗します。
このサイトでは失敗しないキャリーバッグの選び方をご紹介します。
猫の大きさ・重さを考える
私も最初に三毛猫を迎え入れたときに失敗したのですが、藤(とう)でできた可愛いバスケットタイプのものを選んじゃったんですね。
見た目も可愛らしいし、まだ仔猫で体重が1kgくらいだったのでその時はちょうどいい大きさだと思って選んだんですが、すぐに後悔することになりました。
生後1年を過ぎると体重が2kg、3kg、4kgと、どんどん増えて体も大きくなるので、すぐにバスケットが小さくなって使えなくなってしまったのです。
ペットキャリーは、猫が成長したときの大きさや重さを考えて購入するのがおすすめです。
猫種によるのですが、猫は小型犬よりも大きくなることが多いです。
小型犬であるポメラニアン、トイプードル、チワワなどは成犬でも体重1kg~2kg程度ですが、アメショーやメインクーンなどは優に5kgを超えるので、女性が片手で持って歩くのは大変。
親猫の体格などがわかれば、将来の体格や体重を予想してあらかじめ大きめのキャリーバッグを購入することをおススメします!
ブリーダーさんから購入するときは親猫や兄弟猫がいますから、その仔が成長したときの大きさが大体わかるので助かりますね。
とはいえ、無制限にご飯やおやつを上げ過ぎると小型犬でも細身の猫でも肥満して大きくなりすぎるので、それはそれで注意が必要になりますが・・・
素材・材質を考える
キャリーバッグもハードタイプのものは頑丈にできているのですが、重たいです。
女性が体重4kg以上の猫をこの、ハードタイプのキャリーバッグで運ぶのはとても大変です。
ソフトタイプのものは軽量でいいのですが、作りによっては肩にかけたときに猫がいる場所だけ凹んでしまって持ち運びしにくいというデメリットもあります。
車で移動するのか、公共交通機関を使うのかなども考えて選んだほうがいいですね。
キャスター付きなら女性でも簡単に運べる
猫だけでなくご自分のバッグなどを一緒に運ぶことを考えるとキャスター付きのキャリーバッグがおすすめです。
これなら小柄で力のない女性でも割とラクに猫を運ぶことができるからです。
うちの猫は2歳を過ぎたころから急に体重が増えていまでは6kgを超えるのですが、キャスター付きでないハードタイプのキャリケースではとても運べませんでした!
猫にとっても不安定な運ばれ方をされないので、落ち着いていられるようですよ。
うちではキャスター付きのキャリーケース以外のものに入れようとするとすごい力で抵抗されたのですが、最近購入したキャスター好きキャリーケースは大きめなので猫もゆったりと入っていられるし、落ち着くようなのです。
この少し大きめのキャリーバッグなら、入り口を開けておくだけで猫が勝手に入っていることもあり、病院に連れて行くときに猫を入れるときにも割とすんなりと入ってくれるので助かります。
猫にとってキャリーバッグの大きさが十分でないと不満なのかもしれませんね。
キャリーバッグの普段づかい
うちでは普段からキャリーケースの入り口を開けて置き、猫が自由に出入りできるようにしています。
普段から自由に出入りすることでいざというときにも猫をキャリーバッグに入れやすくなりますよ。
キャリーバッグだけでは足りません
キャリーバッグはもちろんですが、避難先や病院でキャリーバッグを開けた途端、逃げ出してしまう仔もいますよね。
そんな時に備えて必要なのが「ハーネス」になります。
いわゆる「首輪」と違って、首や胴回りに引っかけるタイプの紐なので、猫が苦しい思いをすることもなく、安全に連れて歩くことができます。
ハーネスを付けたままキャリーバッグに入れて運べば万が一、キャリーケースから猫が飛び出しても逃げ出すことはありません。
(キャリーバッグはしっかりファスナーを閉めて猫が自分で開けて出てしまわないように気を付けましょうね)。
公共機関の交通費
意外に知られていませんが猫をバスや電車に乗せるときには「乗車券」が必要になります。
以下、JR東日本のHPより抜粋
小犬・猫等の小動物を車内にお持ち込みになる場合は、動物専用のケース(タテ・ヨコ・高さの合計が120cm以内でかつ、ケースと合わせた重量が10㎏以内のもの)に収納していただき、ご乗車になる駅の改札口などでお見せのうえ、手回り品きっぷ(290円)をお求めください。
なお、ご利用の間は周りのお客さまのご迷惑とならないようにご配慮いただきますとともに、小動物をケース等からお出しにならないようお願いいたします。
ペットカート(ペットバギー)については、カートを含めた寸法が有料手回り品としてお持ち込みいただける制限を超えるためご利用になれません。
ペットカートのカートとケースを分離して、ケースが制限の範囲内であれば持ち込むことができます。
分離したカート部分は折り畳んでいただき、一般の手荷物と同じ条件(※)でお持込みが可能です。
まとめ
完全室内飼いの猫ちゃんでも、病気やケガ、予防接種のときは動物病院に連れていく必要があります。
また、今は猫ちゃん連れで行けるホテルなどもありますが、その時に必要なのがキャリーケースです。
仔猫のうちに買い始めても半年から1年で猫はどんどん成長して大きくなりますので、最初から小さめのキャリーケースを選んでしまうと買いなおさなければならなくなります。
車がない方や非力な女性は特に自分で運ぶことを考えて、キャスター付きを選ぶと便利です。
また、地震などの災害時に自宅から連れ出さなければならないこともあるでしょう。
そんなときのために普段から猫が自由にキャリーバッグに出入りするように、時々ケースの中に猫のごはんや水、おやつを入れておくといいですね。
いざというとき、猫が警戒せずにすんなりとキャリーバッグに入ってくれますよ!