Release: 2021/10/04 Update: 2022/02/23
キャットフードの選び方と、食べちゃダメなものって?

猫ちゃんにはどんなフードを与えたらいいでしょうか?

 

キャットフードには大きく分けてカリカリと呼ばれる「ドライフード」と猫缶と言われる「ウェットフード」がありますが、できれば「ドライフード」がおススメ

 

それは、まず第一に虫歯や歯周病予防のためです。確かに猫缶は食いつきがよくて、大好きな猫ちゃんも多いのですが猫缶を主食にするとどうしても歯石が付きやすくなります。

 

「ドライフード」を食べていると、あごの力を使うので脳にも良い刺激を与えるというメリットもありますね。

 

ドライフードの利点

歯石が付きにくい

毎食後、歯磨きをすればいいのですが猫ちゃんは基本的に歯磨きが嫌いです。
嫌がる猫を押さえつけて歯磨きするのは、とてもストレスが溜まるのでかわいそうです。

 

時々は歯磨きが必要ですが、ウェットフードに比べてドライフードは歯石が付きにくいので、一生自分の歯で食べられるようにするなら、やはりドライフードがおススメなんです。

 

硬いものをかむと脳の刺激になる

 

また、硬いものを噛むたびに、脳で血液循環が行われ、記憶力、集中力、注意力が高まるといわれているので、猫ちゃんの脳にもいい刺激になるわけですね。

 

ウェットフードの利点

歯が抜けてしまったとき

歯周病で歯が抜けてしまったら、柔らかいウェットフードしか食べられなくなりますので、こんな時に猫缶は便利です。

 

水を飲まない猫

もともと砂漠の生き物だった猫は、その環境からあまに水を飲むことができませんでした。
イエネコでもあまり水を飲まない仔がいますが、必要な水分を取らないとおしっこが濃くなり腎臓に負担がかかります。

 

あまり水を飲まない猫ちゃんにはウェットフードをあげて水分補給してあげましょう。

 

また、体調が悪くて食欲が無かったり下痢をして脱水症状を起こすようなときにもウェットフードが役に立ちます。

 

ヒルズ

 

ドライフードならどんなフードを選んだらいいの?

ロイヤルカナンとヒルズ

ブリーダーさんからもらい受けると、ほとんどのブリーダーさんに勧められるのがロイヤルカナン」か「ヒルズです。
できればこの2社のうち、どちらかを選んだほうがいいです。

 

なぜ、この2社がいいのでしょうか。
それはこの2社のフードはロイヤルカナンが世界96ヶ国ヒルズは90ヶ国のペットたちに50年以上にわたって、食べられ続けているから。

 

近年のペットの長寿化の大きな理由は「ペットフード」の質の向上にあるといえます。

 

50年以上の販売実績を持つロイヤルカナンとヒルズのフードでペットが長寿化してきたといえるのではないでしょうか。

 

実際、うちのアメショー達も10年以上ロイヤルカナンを食べて、特に病気もせず健康に過ごしています。

 

この仔たちはブリーダーさんから譲り受けたのですが、彼女が飼育している多くの猫たちにも長年にわたって、ロイヤルカナンを与えているとのことでした。

 

お話を伺うと、ほとんどのブリーダーさんがロイヤルカナンヒルズを選んでいるようでした。

 

また、うちの仔の場合ですが運動不足で太り気味だったので獣医さんに相談したところ、ロイヤルカナンの「減量サポート」を勧められました。

 

その後、腎疾患になったときには「オルファクトリーS/O・ライト」を推奨され、いまでもそれをあげているんです。

 

うちの仔たちは今年12歳になりましたが特に大病もせず、すこぶる元気に過ごしています。

 

ピュリナワン

 

ピュリナワンもおすすめ

私が最初に飼った三毛猫ちゃんの時は、色々とフードを変えました。

 

捨て猫だったのですが、拾った生後3ヶ月くらいの時は幼猫用のフード、1年たってからは成猫用のフード、10歳を超えたときはシニア用と腎疾患用のフードなどなど。

 

どちらかというと、コスト重視で選んでいたのですが成猫用のフードとして選んだのが「ピュリナワン」。

 

大手のネスレピュリナ社は自社の研究所を持っていて、ペットフードやペットケアに関わる研究を行っているところです。

 

最初は「うんちがにおわない」という理由で選んだのですが、前身のピュリナ社は1904年からアメリカの飼料会社として創業以来アメリカを代表するペットケアカンパニーとして実は世界で初めてドライのキャットフードを作ったことでも知られています。

 

ウェットフードの選び方

ウェットフードには実に様々な種類のものがあります。
・原料が肉のもの、魚のもの
・形状がパテ状のもの、大きな実の入ったスープ状のもの、ツナ缶のようなフレーク状のものなど

 

ウェットフードを主食にするなら「総合栄養食」表示のものを選んでくださいね。

 

「総合栄養食」という表示のないものは「一般食」という表示になっており、「おやつ」として、ドライフードにトッピングする、ちゅ~るのようにスティックからあげるようにします。

 

ドライフードを主食として与えている我が家でも時々おやつとしてウェットフードをあげることがあります。

 

ウェットフードおすすめは?

ウェットフードを選ぶときに大切なのは「総合栄養食」であることと、猫ちゃんの食いつき、それと価格ですよね!
猫ちゃんが好んで食べてくれるかどうかは、試しにあげてみないとわかりません。

 

数多くの種類が各社から販売されているので、いくつか試してみることをおすすめします。

 

このサイトでは我が家で実際に試して猫ちゃんたちに大好評だったウェットフードをご紹介しますね!
どれも三毛猫・アメショーに大人気で食いつきが良かったものばかりです。

 

総合栄養食おすすめ

【お魚・お肉ミックスまぐろ・かつお・ささみ入り】

うちの初代猫である三毛猫のミーシャの一番のお気に入りがコレ!

 

もともとお魚大好きっ仔だったのですが、人間用のツナ缶を開ける音がすると、すっ飛んでくるほどお魚好き。

 

このカルカンも以前は缶詰タイプを買っていましたが、パウチが出てからはゴミ捨ても便利になりました。

 

日本猫ちゃんなら多くの仔がこのカルカンを好きなのでは?
コスパもいいので、買いだめもできるし種類も豊富でお好みの味を探せます。

 

カルカンパウチ1-1

会社名 マースジャパンリミテッド 種別 総合栄養食
原産国 タイ 原料 お魚・お肉ミックス まぐろ・かつお・ささみ
対象年齢 1歳~ 価格 68円/1個
内容量 70g 形状 ゼリー

 

ミャウミャウ

 

【MiawMiawジューシーおにくプラス】

こちらはアメショーたちがお気に入りの一点。
もともと鶏肉が好きなので、カリカリに飽きた時などにあげてます。

 

会社名 アイシア 種別 総合栄養食
原産国 タイ 原料 5種類(かつお、まぐろ、あじ、鶏ささみ、鶏肉、牛肉)
対象年齢 アダルト 価格 82円/1個
内容量 70g 形状 フレーク

 

【黒缶パウチ】

これもベースがまぐろとあって、三毛猫ミーシャの大のお気に入りでしたね。
マグロ以外ではしらすも大好きだったので、喜んで食べてくれました。

 

アイシア黒缶1-1

 

会社名 アイシア 種別 総合栄養食
原産国 タイ 原料 まぐろとかつお/しらす入りまぐろとかつお/ささみ入りまぐろとかつお/かつお節入りまぐろとかつお/かにかま入りまぐろとかつお/舌平目入りまぐろとかつお/サーモン入りまぐろとかつお
対象年齢 1歳~ 価格 108.9円/100kcalあたり
内容量 70g 形状 フレークとミンチのミックス

 

無一物かつお

 

【無一物パウチ かつお】

会社名 はごろもフーズ 種別 一般職
原産国 日本 原料 5種類(かつお、まぐろ、鶏むね肉、ぶり、鶏ささみ&なんこつ)
対象年齢 価格 113円/100kcalあたり
内容量 50g 形状 フレーク状・水分多め

 

【焼きかつお・焼きさみディナーしらす・ほたて貝柱入り】

ホタテの貝柱入りなんて、猫にあげてもいいのかしら?と思いましたが、しらすとかつおも入って三毛猫には魅力的だったようで、おやつとして喜んで食べてくれました。

 

焼きかつおホタテしらす1-1

 

会社名 いなば 種別 一般食
原産国 日本 原料 ホタテ貝柱、しらす、かつお
対象年齢 アダルト 価格 101円/1個
内容量 50g 形状 ゼリー

 

【ちゅ~る】まぐろ海鮮ミックス味

これは全国の猫好きさんから大絶賛の猫のおやつとして有名です。

 

総合栄養食ではないので、あくまでもおやつなんですが、躾をするときや芸を教えるときに使うと便利。

 

体調を崩して食欲が無いとき、去勢・避妊手術後など「頑張ったご褒美」としてもおススメなんですが、欲しがるままに与え過ぎると肥満の原因にもなるので、要注意ですね。

 

ちゅ~る海鮮ミックス

 

会社名 いなば 種別 一般食
原産国 日本 原料 まぐろ海鮮ミックス/かつおほたてミックス/とりささみ海鮮バラエティ/かつお海鮮バラエティ/とりささみほたて/まぐろほたて/毛玉配慮 まぐろ海鮮ミックス/水分補給 とりささみ海鮮ミックス/腎臓の健康維持に配慮 まぐろ海鮮ミックス/乳酸菌入り まぐろ海鮮ミックス/下部尿路配慮 とりささみ海鮮ミックス/子猫用 まぐろ 他
対象年齢 仔猫~高齢猫 価格 655円~/1袋
内容量 14gx20本入り 形状 ペースト

 

生まれた家で別のフードを食べていたら?

ペットショップで買うとか、知人宅で生まれた子猫などをもらい受けた場合、ロイヤルカナンやヒルズ以外のフードを与えられていることもありますよね。
そんな時はどうしたらいいか。

 

もちろん、ロイヤルカナンとヒルズ以外のフードがすべて悪いというわけではありません。

 

今まで、どのフードを食べていたのかを聞いた上で、もし変えるのであれば急に新しいフードにするのではなく、少しずつ新しいフードを混ぜて、味に慣らしていくほうがいいですね。

 

今まで慣れ親しんだ味や香りが好きなのですから、別のフードに変えるときにいきなり「全取り換え」しちゃうと戸惑って、食べなくなってしまいます。時間をかけて少しずつ少しずつ変えていけば、猫ちゃんも自然に新しいフードに慣れてくれるでしょう。

 

フードの切り替え方

少しずつ変えるといっても、どれくらいの量を何日くらいかけて変えるの?と、疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
ここでは1週間かけて新しいフードに変える目安をご紹介しますね!

 

日程 今までのフードの量 新しいフードの量
1~2日
75%
25%
3~4日
50%
50%
5~6日
25%
75%
7日目
0%
100%

 

では、キャットフードが決まったところで今度は反対に「猫が食べちゃダメ」な食物についてご説明しますね。

 

以下、「猫にとって、危険または有害な食べ物」より抜粋

 

食べちゃダメな食物

玉ねぎ、にんにくなど

玉ねぎにんにく青ネギエシャロットなどネギ類は猫の赤血球にダメージを与え、貧血を起こす危険があります。

 

これらの食物を大量に摂取したときはもちろん、粉末にしたガーリックパウダーオニオンスープの粉末など、ネギ類の栄養素が凝縮されたものを食べても危険です。

 

これらを食べると衰弱、無気力、食欲低下、歯茎の変色(白っぽくなる)、オレンジから紅い尿などの症状が現れます。
すぐに獣医師を受診してください。

 

チョコレート、カフェイン

チョコレートカフェインにはテオブロミンという物質が含まれ、これらを食べると嘔吐、下痢、筋肉の震え、不整脈、高熱、激しいのどの渇きや腹部の不快感などが現れます。

 

チョコレートにおいてはダークチョコのほうがホワイトチョコやミルクチョコよりも危険性が増します。
猫が口にしてしまったら、即座に獣医師のもとに連れていきましょう。

 

生肉、生卵、骨

生肉生卵に付着したサルモネラ菌や大腸菌を口にすると、嘔吐、下痢、無気力などの症状が現れます。

 

骨付き肉(鶏肉など)を食べさせると骨が喉や消化管に刺さったり、歯を傷めたりする恐れがあります。
生卵には皮膚や被毛にトラブルを起こす酵素が含まれているので、やはり危険です。

 

これら、生の食材を調理するときは猫をそばに近づけないようにして、猫が食べてしまったら獣医師に診せるようにしてください。

 

牛乳、乳製品

よく聞くのは、拾った猫に温めた牛乳をあげることですが、猫は牛乳に含まれる「乳糖」を消化することが苦手なので、飲むと下痢することがあります。

 

猫にあげるなら、「猫用ミルク」にしましょう。

 

チーズも人間用は塩分が多いので、あげるなら「ペット用チーズ」にしてください。
猫用ミルクもペット用チーズも必ずしも上げなければならない食品ではないので、無理に上げなくてもいい食材です。

 

ぶどう・レーズン

ぶどうレーズンには腎機能障害を起こす原因になります。

 

嘔吐や無気力、下痢、食欲の低下、腹痛や排尿の減少などの症状を引き起こすことになりますので、絶対に与えないでください。

 

アボカド

アボカドには「ペルシン」という殺菌作用のある物質が含まれています。

 

人が食べても無害ですが、猫にとっては有害になります。
アレルギーのある猫がアボカドを食べると、嘔吐、下痢、何べん、呼吸困難やけいれんを引き起こすことがあります。

 

アボカドを食べたからと言って必ずしもこれらの中毒症状を起こすとは限りませんが、アレルギーがあるかどうかわからない場合などはやはり獣医さんに連絡して診てもらうほうがいいでしょう。

 

アルコール、生のパン生地

アルコール飲料やアルコールを含む食品を猫が摂取すると、方向感覚の喪失、嘔吐、下痢、震え、呼吸困難、昏睡状態などの症状を引き起こします。

 

また、生のパン生地を食べると、胃の中で膨張したりアルコールを発生させたりして危険です。

 

猫がアルコールを飲んでしまったときはすぐに獣医さんに診てもらうようにしてください。

 

ドッグフード

犬と猫を一緒に飼っていて、ドッグフードを猫に与えている方がいますが、これは絶対にNGです。

 

何故かというと、ドッグフードには猫に必要な栄養素が十分に入っていないから。

 

猫は犬よりもタンパク質やビタミンAを多く必要としますが、ドッグフードには十分な量が配合されていません。
また、タウリンやアラキドン酸も、猫は体内で生成することができないのでフードから摂る必要があるのですが、これらもドッグフードには十分、含まれていません。

 

犬にはドッグフード、猫にはキャットフードを与えるのが鉄則です。

 

まとめ

猫に健康で長生きしてもらうために、良質なキャットフードを選ぶのは大切なことになります。

 

今は実に様々なキャットフードが販売されていますが、多くのブリーダーさんや獣医師が推奨する「ロイヤルカナン」「ヒルズ」「ピュリナワン」を選べば、まず間違いないといえます。

 

かわいいからと言って、人が食べるものを安易に猫に与えるのはやめましょう

 

食品によっては猫に有害であるばかりでなく、塩分や糖分の摂りすぎで健康を害することがあるからです。
良質なキャットフードと新鮮な水だけで、猫は健康に長生きするのです。

 

 



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