Release: 2022/02/02 Update: 2023/04/03
俺、一人暮らし。猫 飼えるかな?

若い男性の一人暮らしで「猫を飼いたい!」と思っている方へ。
一人暮らしでも猫って飼えるの?という疑問にお答えします!

 

一人暮らしで猫を飼うのは大変?

猫を一人暮らしで買うのはさほど難しくありません。
必要最低限のルールさえ守ればあなたでも猫を飼うことはできますよ。

生後何ヶ月くらいの猫なら飼える?

まず、心しておいたほうがいいことですが、離乳前の赤ちゃん猫を引き取ってしまうと一日中、ミルクやトイレのお世話をしなければならないので、仕事をしている一人暮らしの方では育てきれません。

 

pet_哺乳瓶1-1

 

家に誰かがいてお世話してくれるとしても、あまりにも小さい赤ちゃん猫を育てるのは大変ですし、早すぎる時期に母猫から引き離してしまうと「猫の社会性」も育たなくなりますのでおすすめできません。

 

猫をもらい受けるなら生後3ヶ月を過ぎたくらいの仔猫~成猫を飼うようにしましょう。

 

もちろん、保護猫活動をしている方から子供の猫や大人の猫をもらい受けるという選択肢もありますし、仔猫でなければ人に懐かないなんてことはないんですよ。

 

犬より飼いやすいんです

お散歩しなくていい

ルールというわけではありませんが一人暮らしの方にとってはイヌよりネコのほうが飼いやすいって知ってました?

 

まず第一にねこは「朝晩の散歩が必要ない」ということ。

 

晴れの日も雨の日も雪の日も、犬は毎日のお散歩が日課になっていますが、猫ちゃんは家の中にいても犬のようにストレスが溜まらないため、外のお散歩は基本、必要ないんですね。

 

家の中に上下運動ができる場所さえあれば、運動不足になることもありません。

 

スペース的に余力があったらキャットタワーの設置をおすすめしますが、家にある家具を階段状に配置して猫が上り下りできる空間があるだけでも大丈夫!

 

トイレのしつけをしなくていい

仔猫トイレ一人で

 

ねこちゃんは母猫からトイレの仕方を教えてもらっていますから、人が教えなくても「トイレの始末がいい」ということ。

 

猫は生まれると母猫が肛門を舐めて排せつを促すんですが、自分でトイレができる月齢(生後1ヶ月以内)になると、母猫が仔猫にトイレのしつけをしてくれるから。

 

犬は基本、垂れ流しというか、その時の気分であちこちに用を足してしまいますが、猫は決まった場所でしか排せつしません
だから、猫用のトイレを用意しておけば、あちこち粗相して汚すことがないんです。

 



 

猫お留守番1-1-1

 

旅行中はどうするの?

一泊くらいの旅行なら猫はお留守番できる

猫は生後1年ほどで、ほぼ大人。

 

カリカリごはんと水、トイレを用意しておけば飼い主さんは1泊くらいの旅行にも行けます

 

その間、猫はお昼寝したり一人遊びしたりご飯を食べたりしてお留守番ができるんです。

 

ご飯は自動給餌機などを使う手もありますが、二日分のカリカリをいくつかのお皿に分けておけば、勝手に必要量だけ食べてくれます。

 

お水は数ヶ所に用意しておいてあげる必要があります。
フードボール以外に洗面器などに水をいれておくのもありですね!
ただし、湯船の蓋はしっかり占めておくか、残り湯は抜いておきましょう
間違って浴槽に落ちると溺れてしまうことがあります。

 

pet_遊ぶ1-2

 

猫のおもちゃですが、間違って飲み込まないように長いひもの付いたものや、口に入れてお見込む小さいおもちゃは片づけておきましょう。

 


年間に必要な費用はどれくらい?

去勢・避妊手術

動物病院に寄りますが、オス猫の去勢手術なら5,000円~15,000円くらい、メス猫の避妊手術は15,000円~25,000円くらいかかります。

 

市町村によっては保護猫などに手術費の補助が出る場合もあります。

 

オス猫の場合、「スプレー行動」といって、縄張りを主張するために家のあちこちにおしっこを掛けることがあるんですよ。

 

猫のおしっこはとても臭いので、繁殖しないのなら生後半年くらいで「去勢手術」をしてもらったほうがいいんですね。

 

もちろん、全身麻酔ですし簡単な手術なので、オス猫なら当日帰宅が可能です。(メス猫の場合は大事をとって一泊の入院をさせる病院が多いみたいですけどね)

 

「手術は可哀そう」という方もいらっしゃいますが、イエネコとして室内飼いするのであれば病気の予防や盛りのときの鳴き声を考えて、手術したほうが飼い主も猫ちゃんも幸せだと思います。

 

オス猫はスプレーを、メス猫はいわゆる「さかり」というシーズン(繁殖期)が来ると1週間以上、朝から夜中までものすごい声で鳴き続けるんですよね。

 

1週間以上続くメス猫のシーズンの声に黙って耐えられる人っていないんじゃないでしょうか。

 

また、飼っている部屋での猫のおしっこの匂いに耐えられますか?

猫のスプレー

 

スプレー行動やシーズン期の鳴き声をあげるたびに、猫を叱りますか?
怒鳴ったり、叩いたりするのでしょうか。

 

出来ませんよね!

 

それに、叱ったところで彼らの「本能」を止めることは誰にもできないんですよ。

 

ずっと、猫が天命を全うするまで一緒に暮らしたいなら、猫の本能を取り除くしかないんです。

 

猫を叩いちゃダメな理由

猫がいたずらしたり粗相したり、夜中に走り回ったりしたときに叩いてしつける人がいますが、これNGですよ~。

 

なぜかって、それらの行動はネコの本能によるもので、猫はなぜ叩かれたかわからないから。

 

pet_いたずら

 

叩くことで猫は飼い主を警戒するようになります。
また、飼い主が見ていないところで困った行動をするようになります。

 

触られて困るものはクローゼットに隠す、入られちゃいけない部屋はしっかりドアを閉めておくなど、最初から触られないようにすることが大事。

 

あまりないことですが、もしもトイレを失敗しちゃったときも失敗を叱るより、そのまま猫を抱えてトイレに持って行き、トイレの場所を教えます。
次にトイレが上手にできたことを褒めてあげる
と次からは失敗しないで排せつするようになります。

 

その他にも、できたことを褒めてあげると失敗も少なくなるし、飼い主さんとの信頼関係もバッチリ築けるってもんです!

 

去勢や避妊手術のメリットとは?

去勢や避妊手術をするメリットは鳴き声やスプレー行動以外にもあります。

 

オスのスプレー行動が無くなるということは、メス猫を追い回すことが無くなるわけですし、どうせ交尾できないなら、性欲が抑えれたほうがストレスが溜まりません

 

メス猫のシーズンもしかり。

 

どうせ交尾して子供を産めないなら、シーズン期に無理な我慢をさせる必要がなくなるし、乳がんや子宮がんなどを予防することもできるんですね。

 

その他の費用

 



 

キャットフード

猫を飼ったらキャットフードを用意することになります。
スーパーやホームセンターで格安なエサも売っていますが、猫の身体のことを考えるとある程度有名な商品を選ぶことをおススメします。
ドライフードとウェットフードがありますが、ウェットフードは歯にくっ付きやすく、虫歯や歯槽膿漏の原因になるので基本的にドライフードがおすすめ。

 

あまりお水を飲まなかったり、ドライフードが食べられない仔の場合はウェットフード(いわゆる猫缶)でもいいと思います。

 

「ロイヤルカナン」「ヒルズ」「ピュリナ」などは何十年も昔から、猫の身体のことを考えて製造販売しているだけあって信頼がおけます。

 

また、猫が年を取って泌尿器の病気になったときなどもそれに対応する「療法食」があるので安心です。
仔猫のうちから食べなれたご飯なら、同じ会社の療法食に変えるときも切り替えが簡単です。

 

うちではブリーダーさんの家にいたころから「ロイヤルカナン」のドライフード(いわゆるカリカリ)を与えてきましたので、肥満気味の療法食、腎疾患の療法食などに切り替えたときも嫌がらずに食べてくれています。

 

値段はフード種類にもよりますが、2kg入りで3,000円~6,000円くらい。
一日の給餌量が60~80gくらいなので2kg入りを買うと一ヶ月くらいもちます。

 



 



通院費など

かかりつけの獣医さんを見つけて、年に一回くらいは予防接種と健康診断をすることをおススメします。
3種混合ワクチンの接種は一回5,000円~6,000円です。動物病院に寄って若干、かかる費用が変わってきます。

 

病院にもよりますが、触診や口の中のチェック、検便や検尿をしてもらうと5,000円~10,000円くらいかかります。
その他、何かの病気になったときの血液検査をするとさらに3,000円~5,000円くらいになります。

 

病院に連れて行く前にそのあたりの費用を電話で問い合わせるといいですよ。
また、ご近所に「猫仲間」がいればおススメの病院を教えてくれたりしますから、その時に大体の費用についても知ることができます。

 

キャリーケースなど

猫ちゃんを病院や旅行に連れて行くとに必要なのが「キャリーケース」。
その他に必要であれば「ケージ」やおもちゃも必要になります。

 

これらについては別のサイトでご紹介していますので、よろしければこちらをご覧ください。

 



 

まとめ

このように、「ちょっとした気遣いとお世話」で猫は一人暮らしの方でも割と容易に飼育することができるんです。

 

大事なのは、一旦飼い始めたら途中で育児放棄しないことです。

 

それと、確かに猫を飼うのはさほど難しいことではないんですが、エサ代、トイレ、キャリー、おもちゃなどのほかに医療費もかかるということをお忘れなく。

 

完全室内飼いの猫ちゃんでも、年に一回の健康診断とワクチン接種(5歳以上では3年に1回くらいの割合)が必要ということです。

 

小さくても命です。

 

猫が寿命を全うするまでお世話する覚悟があれば、あなたにも猫を飼うことができるんです。
 




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