完全室内飼いの猫ちゃんは、外で生活する猫に比べて爪を研ぐ機会が少ないので、飼い主さんが定期的に切ってあげる必要があります。
伸びすぎた爪で家具や障子を引っ掻いたり、飼い主さんと遊んでいて怪我することもあるんですね。
また、老猫は上手に爪とぎができないので、爪が伸びすぎて自分の肉球に刺さってしまうなんてこともあります。
家で飼う猫ちゃんは定期的に爪切りしてあげましょう。
なぜ爪とぎするの?
猫が爪とぎする理由は以下の通りです。
①ハンターとして爪を研ぐ必要がある
②爪とぎしながら、そこに匂い付け(マーキング)している
③木登りするため
猫の爪とぎは「本能」なので、やめさせることはできないんですね。
爪とぎの方法は?
段ボールや布でできた「爪とぎ器」があるので、猫が爪とぎしそうなところ(壁際など)何ヶ所かにセットしておきます。
しかし、この爪とぎ器だけでは、十分に爪を研ぐことができないので、人が爪切りしてあげることが必要になります。
爪切りの頻度は?
大体2週間に1回くらいを目処に爪切りするようにします。
とはいっても、猫の爪切りは1日で終わらないこともあるんですね。
なぜなら、爪切りの途中で嫌がって逃げようとすると、もうそれ以上は無理に押さえつけても爪切りできません。
猫ちゃんの機嫌のいいときに、たとえ1本でもいいので何日かかけて爪を切るようにしましょう。
猫の爪切りの方法
人間の爪切りではなく、猫ちゃん用の爪切りを使えば簡単に切れますので、その方法をお伝えしますね。
猫の爪切りを用意する
ペットショップに行けば、必ず猫用の爪切りがあります。
平均で500円くらいで購入できます。
猫をリラックスさせます
猫を捕まえて無理やり押さえつけるのはNG!
引っ掻かれた飼い主が怪我するか、爪を切り損ねて猫が怪我してしまいます。
猫がウトウトしているときに、そうっと肉球から爪を押し出して先端の2~3mmを切ります。
獣医さんは慣れているので5mmくらいはバッチンバッチン切っていきますが、素人は慣れないのでそんなに切らないほうがいいです。
猫の爪には血管が通っているので、深爪すると出血してしまうからです。
慣れないうちはちょびちょび切るようにしてくださいね。
猫の爪の数
猫の後ろ足には爪が4本あり、前足には5本あります。
前足は指の先端に4本とそれ以外に、前足の内側のやや上のほうに1本あり、狼爪(ろうそう)といいます。
この狼爪も他の爪と同じように切ります。
どうしても切れないときは?
慣れないうちは爪切りも難しく感じますよね。
そんな時は、診察を兼ねて動物病院で切ってもらうこともできます。
大体、500~1,000円くらいで処置してくれるようですよ。
爪とぎ器の選び方
材質を選ぶ
猫の爪とぎ器には段ボールでできたもの、カーペット製、木製、麻ひも製などいろいろな材質のものがあります。
まずはいくつか選んで、猫がどんなものが好きなのかを調べましょう。
場所を選ぶ
多くの猫は目を覚ました時に爪とぎしますので、寝床のそばに置いてみましょう。
その他、猫の爪とぎの被害にあったカーテンや壁のあたりがいいですね。
マタタビを使う
爪とぎにマタタビを少量、振りかけておくと猫が好んで寄ってきます。