Release: 2021/10/28 Update: 2022/02/21
ビデオ【ルドルフとイッパイアッテナ】を観てみる♪

「ルドルフとイッパイアッテナ」という映画を観たことがありますかね?
2016年に公開されたアニメーションなんですが、原作は児童文学者の「斉藤 洋」氏。

 

1986年度の講談社児童文学新人賞入選作で、1987年に講談社から出版されました。

 

はっきり言って、面白い!というのとは違います
子供が見ても笑える作品じゃぁありません。

 

人間の身勝手さが感じられる問題作(?)とは言わないまでも、見終わった後に考えさせられる作品だと思います。

 

でも出演している声優さんたちが一流揃いで、何と言ってもルドルフの絵とキャラが可愛いのですよ。

 

ルドルフの声は井上真央ちゃんが、イッパイアッテナは鈴木亮平さんが声を担当しています。
あ、イッパイアッテナというのはルドルフの友達猫の名前なんですけどね。

 

ではここらへんで、ちょっと内容のご紹介を。
でも、これからビデオを観る人のためになるべくネタばれしないように気を付けますね。

 

登場人物紹介

【ルドルフ】主人公の黒猫ちゃん。小学生のリエちゃんに可愛がられているものの、ひょんなことから離れ離れになってします。

 

【リエちゃん】ルドルフの飼い主。小学生で、とてもルドルフを可愛がっている。

 

【イッパイアッテナ】迷子になったルドルフの面倒を見る親分肌の猫。なぜ、イッパイアッテナという名前なのかは、後程説明しましょうね。

 

【ブッチー】ルドルフとイッパイアッテナの友達猫。商店街の金物店の家の猫。ルドルフ家に帰れるように手助けしたりする。

 

【デビル】近所の猫たちから恐れられているブルドッグ。猫とみると目の敵にして追い回そうとする。いつもは鎖に繋がれている。

 

【クマ先生】小学校の先生(人間です)。デビルに噛まれて大けがしたイッパイアッテナの看病をしてくれる。

 

【おばあさん】ご近所のおばあさんで、野良猫や外猫がくるとご飯をくれる。

 

【給食のおばさん】給食が終わるころになると来る猫たちに、給食の残りをあげている。ルドルフを見て「黒猫は縁起が悪い」といい、ルドルフをムッとさせる。

 

あらすじ

ルドルフ、迷子になる

岐阜のとある町にあるリエちゃんちに飼われているルドルフは好奇心旺盛な仔猫。
ある日、出かけたリエちゃんを追いかけようと家を抜け出してしまう。

 

町はいろんなものに溢れて、ルドルフは気分うきうき。

 

ところが、魚屋さんの前を通ったとき、店の主人に「どろぼうねこ」と間違えられて、追いかけられてしまう。
必死に逃げるルドルフ。

 

目の前に荷台の空いているトラックを発見し、そこに飛び込もうとするも、魚屋のおっさんが投げたデッキブラシがルドルフの背中に命中し、ルドルフはトラックの荷台に飛び込むと同時に気絶してしまう・・・

 

ルドルフとイッパイアッテナ

 

ルドルフ、東京に着く

何時間、経ったのだろう?
トラックが止まったときには夜が明けていたということは、一晩中トラックに揺られていたのか・・・

 

トラックを降りたルドルフは見たこともない街の景色にびっくり。
うろうろと歩き回って、車に惹かれそうに!

 

間一髪、ルドルフを救ったのは「トラ柄の大柄な猫」だった!

 

イッパイアッテナとの出会い

ルドルフがその猫に名前を聞くと彼はこう答える。
「オレの名前はいっぱいあってなぁ・・・」

 

それを聞いたルドルフは「イッパイアッテナ?変な名前だね」

 

あえてそれを訂正しないのでそれ以来、ルドルフには「イッパイアッテナ」と呼ばれることになる。
実はこの大猫、もとは飼いネコの「タイガー」という。

 

飼い主が仕事でアメリカに行ってしまい、日本に残されたタイガーはやむなく野良猫生活を送ることになったのだ。

 

イッパイアッテナの特技

タイガー(イッパイアッテナの本名)の飼い主は面白半分に、タイガーに人間の言葉と文字を教えていた。

 

賢いタイガーはそのお陰で、なんと!読み書きができるのだ!
人の言葉もわかるので、その特技を生かして野良猫になっても元気いっぱいに生きている。

 

実はタイガーには人生(猫生)の大きな目標があるんだけどね。

 

イッパイアッテナ、ルドルフの面倒をみる

どこにも行く当てのない迷子のルドルフを見るに見かねてイッパイアッテナは彼の面倒を見ることにしました。
目下の住まいはお寺の軒下。

 

ご飯は近所を回っては可愛い声でおねだりして、食べ物を調達している。
行く先々で「ボス」とか「ステトラ」「デカ」「トラ」などと呼ばれているので、「オレの名前はいっぱいあってな・・・」ということになるわけ。

 

 

今ボクはどこにいるの?

岐阜から東京に来てしまったルドルフ。
イッパイアッテナに自分の住んでいた町に戻りたいと相談します。

 

でも、住んでいたところが「三丁目」ということしかわからず、イッパイアッテナに「お前、日本全国に三丁目がいくつあると思ってんだ!?」と呆れられてしまいます。
そりゃそうだ(笑)

 

住んでた場所がわかった!

夏休み中の小学校にもぐりこんだルドルフ、イッパイアッテナとブッチー。
職員室にクマ先生がいるので、行ってみると高校野球を見ている真っ最中。

 

その、学校紹介の場面でルドルフは自分が住んでいた町を目にします。
あ、ここ知ってる。ボク、この近くに住んでたんだよ!

 

イッパイアッテナ、ルドルフが帰れるように頑張る!

ルドルフが住んでいた町は何と、岐阜県!
とてもじゃないけど、歩いて帰れる距離ではありません。

 

そこでイッパイアッテナは観光バスにルドルフを潜り込ませて、帰れるように計画を立てます。
紅葉を見るためのバスツアーの出発日と時間を確認し、当日までの段取りまで細かく決めました。

 

さあ、いよいよ出発が明日に迫ってイッパイアッテナはお別れに、ルドルフに「肉」をプレゼントしようと、凶暴な犬、デビルにエサの肉を分けてもらえるように頼みに行きます。

 

ところが卑怯にもデビルは隙をついてイッパイアッテナの肩に噛みつき、大けがを負わせてしまったのです。

 

瀕死の重傷を負ったイッパイアッテナをですが、何とか空き地までたどり着き、そのままぐったりと倒れ込んでしまいます。
ブッチーの知らせでイッパイアッテナを見つけたルドルフはクマ先生に助けを求めました。

 

ただ事ではないと感じたクマ先生はルドルフの案内でイッパイアッテナが横たわっている空き地にたどり着き、急いで動物病院に搬送するのでした。

 

治療がおわってからは、クマ先生がしばらくイッパイアッテナの面倒をみることになりました。

 

岐阜行の計画を立て直す

順調に怪我が回復したイッパイアッテナ。
自分のせいでルドルフが岐阜に替えれなかったことを済まなく思い、改めて「旅行」の計画を立て直すことにしました。

 

観光バスで一気に岐阜に行くのと違って、車を乗り継がなければなりません。
前回の計画のときより綿密に打ち合わせをして、今度こそ岐阜に帰る準備を整えたのでした。

 

ルドルフはリエちゃんに会えるのか!?

いよいよクライマックスのルドルフの旅が始まります。

 

無事、岐阜にたどり着けるのか?
リエちゃんに会えるのか?

 

東京にいるイッパイアッテナやブッチーたちとはもう会えないのか!?

 

そしてイッパイアッテナの目標とは何なのか!?

ここから先はビデオを観るお楽しみにしておきましょう。

 

まとめ

以上、かいつまんで「あらすじ」をご紹介しましたが、興味を持っていただけましたか?

 

最初にお伝えしたように、単に「かわいい」「おもしろい」という作品ではありません。

 

ホントに子供向けの本?と思えるほど、ある意味で残酷と思えるシーンも出てきます。

 

猫を飼うということがどういうことなのかを考えさせられる作品だと思います。

 

 



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