Release: 2021/11/26 Update: 2022/11/01
猫の安全を守る!家の中にも危険がいっぱい…
猫ちゃんは完全室内飼いが良いとされていますよね。
交通事故に遭わないし、ケンカして怪我したり病気をうつされることもない、ご近所さんのお庭で悪さ(トイレ)しないなどのメリットを考えると、外飼いより断然、室内飼いが推奨されるんですね。
でも、お部屋の中は飼い主さんにとっては何でもないことでも、実は猫にとっては危険なことがいっぱいです。
このサイトでは注意したいポイントと対処法についてご紹介します。

なぜ、家の中で怪我するの?

猫は柔軟性があり、ジャンプ力もあることから狭い所に入り込んで出られなくなったり、高い所に飛び乗ってうまく降りられずに落下したりします。
身体能力が高いことと、好奇心が旺盛なことで怪我しやすくなるのです。

キッチン

猫がひょいっとガスコンロに飛び乗ったときにガスコンロのスイッチを入れてしまう、コンロにお湯の入ったやかんや,
熱いものが入った鍋に触ったりひっくり返したりして、やけどをしてしまう。
そのほか、肉や魚を切った包丁を出しっぱなしにすると、舌で舐めて怪我することもあります。
キッチンではやけどやけがをする要素が揃っています。
猫をキッチンにいれないとか、危険なものはサッと洗ってしまっておくなどしたほうがいいですね。

キッチンに入れないためには?

「にゃんガード」といって、猫が入れないようにする仕切りがありますから、猫を入れたくない場所に利用するのもいい方法です。

にゃんガード

引出し

キッチンの引き出しもそうですが、その他、リビングにある引出しを開けっぱなしにしておくと猫が入り込んで、小物を誤飲してしまうことがあります。
また、押し入れに入ったのに気づかず、長時間閉じ込めてしまった!という話もよく聞きます。

対処方法

引出しや押し入れは必ず閉めておくようにしましょうね。

玄関や窓から脱走!

朝、ごみを捨てようと玄関を開けたら、猫が横からスルっと抜け出してしまった!
こんな経験をした方も多いのでは?
猫ちゃんは音もたてずに近寄ってくるので、うっかり玄関を開けると素早く飼い主さんをすり抜けて外に出てしまうことがあるんですね。
外の世界に興味があって飛び出した猫が戻って来ないというのは、よく聞く話です。

脱走させないためには?

外に出るときは猫が付いてきていないか、よく確かめることですが、朝の忙しい時間はそうもいっていられませんよね。
そこで「キャットガード」を付けることをおすすめします。
床から天井までの高さがある格子状の扉のようなもので、複雑な工事も必要ないんですね!
これがあれば外から帰ってきた飼い主さんがドアを開けても、「喜んで走ってきた猫がそのまま脱走」なんてことにはなりませんよ。

網戸に網戸ロックを!

窓に網戸があっても猫が爪を引っ掻けて開けてしまうことがありますよね。
そんな時には「網戸ロック」をつけて簡単に開かないようにしましょう。
また、網戸も猫が引っ掻いたくらいでは破けないものもあるので、網戸をボロボロにされてしまうようなら思い切って付け替えましょう。

ドアに尻尾や足を挟まれた!

窓を開けて喚起しようとしたら風圧で反対側のドアが勢いよく閉まって、猫が尻尾を挟んだ!という事故もありがちですよね。
猫がそばにいるのに気づかず、飼い主さんが思い切りドアを閉めても猫ちゃんが挟まれてしまいます。

ドアの数だけドアストッパーを用意!

ペットがいるご家庭では必需品と言える「ドアストッパー」。
各ドアに取り付けておけば、風で勢いよく閉まったドアに猫ちゃんが挟まれることもなくなります。
猫が通れないくらい狭い幅でも、教えれば起用に、ちょっとだけ空いたドアを前足で開けて出入りすることもできます。
うちのアメショーたちには「閉じ込められ防止」のために、ドアストッパーで留めて、ちょっとだけ空いたドアの隙間に前足を入れて開けられるように特訓しましたが=^^=

キャットドアをつける

人間用のドアの下のほうに、猫が自由に出入りできる「キャットドア」を作っておけば、猫ちゃんはいつでも部屋を行き来できますよ。

浴室で溺れた!

防災対策で、お風呂に水を張ったままのご家庭も多いですね。
でも、お風呂の水を飲むのが好きな猫ちゃんが誤って落ちておぼれてしまうことがあるんです。
猫も泳げますが、お風呂の淵までたどり着いても高さがあって滑るし、登れずに力尽きてします…
そんな悲しい事故に遭わないように、できればお風呂の水は抜いておくのがベスト。
お風呂の水を抜かないのであれば、しっかりした蓋を閉めておきましょうね。

電気のコードやコンセント

電気のコードは猫にとって遊び道具に見えるようですよ。
ヘビに見立ててかじったりしていて感電してしまうこともあるし、猫の毛やほこりがコンセントに溜まると発火して家事の原因に。

コードボックスを使おう!

部屋中に出ている電気コードを一ヶ所にまとめておける「コードボックス」なるものがあるのをご存じですか?
危険なコードをボックスの中に隠してしまえば、お部屋もすっきり片付いて一石二鳥です♪
コンセントにはコンセントカバーコンセントキャップが便利です。

猫のケガ

スチール製のラックやケージの天板で捻挫!?

スチールの棚、ケージの天板に猫が乗っているときに足を格子に挟まれてパニックになることがあります。
悪くすると捻挫したり骨折したりするので、スチールをむき出しにしておかず、上に座布団、アクリル板、マルチカバーなどを敷いておきましょう。
猫の足が格子の間に入らなければ大丈夫ですよ。

洗剤のパッケージを舐めた!

ビニール袋やレジ袋を舐める猫は多いですが、詰め替え用洗剤のパッケージを舐めて中身が出てしまい、それを猫が舐めて中毒を起こすことがあります。
猫の舌はザラザラしているので、ビニール製のパッケージなんかは、舐めて穴をあけてしまうんですね。
うちの猫の場合、洗剤だけでなく保冷剤を舐めて中のジェルが出てしまったことがありました。
ジェルを舐めた舌でグルーミングするので、被毛がカパカパになっていたんですね。

プラスチックケースなどに入れておく

猫が開けられないプラスチックの衣装ケースのようなプラスチックの収納ボックスに入れて保管します。

糸や輪ゴムを食べちゃう

部屋に落ちている糸、輪ゴムなどで遊んでいるうちに飲み込んでしまうことがあるんです。
腸に入ると絡まって詰まってしまうことにもなりかねません。
こうなると開腹手術が必要になり、大事に。
ミシンをいたずらしてボビンケースから糸を取り出してしまう仔もいるので、糸や輪ゴムはこまめに片づけるようにしましょうね。

ゴミ箱はフタつきのものを

ゴミ箱をひっくり返したりして、中のものを食べたりすることがあります。
うちでも一度会ったのですが、お刺身の包んであったラップを飲み込もうとしたことがありました。
幸いすぐに気づいてやめさせましたが、飲み込んだら大変です。
最悪、開腹手術が必要になります。

ゴミ箱の対処法

こんなことが無いようにゴミ箱はフタが付いていて簡単に開けられないタイプに替えましょうね。

カーテン

猫がじーっとカーテンを見ていたら要注意です!
次の瞬間、ジャンプして爪を引っ掻けて上まで登ろうとするからです。
登って降りてこられるならいいのですが、引っかかった爪がとれて怪我をすることもあります。

カーテンの対処法

猫の爪が引っ掻かからない布地を使ったカーテンがあるので、それに替えるのも一つの方法です。

狭い場所や隅っこに罠が・・・

罠(ワナ)ではないのですが、部屋の隅やベッドの下にネズミ駆除のための殺鼠剤(さっそざい)団子やゴキブリ退治のホウ酸団子など、毒性の強いものが置いてありませんか。
猫が誤って飲み込むと危険ですから、猫がきたらこれらは片づけておきましょう。
人間のように毒物を吐かせることは素人にはできないので、もしも間違って食べてしまったらすぐに動物病院へ!

猫とアジサイ

観葉植物の中には猫に毒なものもある

人にとってはいい香りのユリの花や見ていて楽しい観葉植物ですが、実は猫にとっては毒がある植物がありますので、ご紹介します。
以下、「いぬと暮らす、ねこと暮らす」より抜粋

ユリ科◆カサブランカ、テッポウユリ、ローズリリー、チューリップ、ヒヤシンスなど。
摂取すると腎臓への毒性から急性腎障害を引き起こし、死に至る場合があります。花瓶にさした水も花、花弁、花粉、葉、茎などどの部位でも少量摂取しただけで危険です。サトイモ科◆ポトス、カラジューム、ディフェンバキア、モンステラ
葉や根茎にはシュウ酸カルシウムが結晶状態で多く含まれているため、猫が食べると口腔内にチクチクと刺さり炎症や疼痛を引き起こし、嘔吐することがあります。ドラセナ◆観葉植物として人気の幸福の木
葉に強い毒性があり、口にすると嘔吐、下痢、手足の腫れ、麻痺などを引き起こすことがあり、死に至る場合もあります。多肉植物◆アロエ、サボテンなど。
アロエの皮や葉にバーバロインという成分が含まれ、口にしてしまうと下痢や腎炎を引き起こす可能性があります。
サボテンのようにトゲがある植物は、触れたり、口にすることで手足や口内、口周りを傷付けてしまうことがあります。その他◆ガーデニングで見かけるアジサイ、ヒヤシンス、キスゲ、ヒガンバナ、朝顔、キク、パンジー、ツツジなど。
アジサイの葉を食べると、嘔吐・沈鬱・元気消失・呼吸困難・チック症、朝顔の種子には幻覚を引き起こす成分、ツツジには嘔吐・下痢・視力障害・筋力低下・麻痺を引き起こす成分があります。ヒヤシンスやキク、パンジーなども食すると嘔吐したりします。
これらの植物を植えるときは猫が口にしないよう気を付けましょう。

これらの植物を口にしてしまったら即、獣医さんに診てもらいましょう。

観葉植物を置く時の対処方法

観葉植物の鉢が入る大きさの水槽や鳥かごに入れたり、ポトスなどは猫が届かない高い所に吊るしてしっかり固定しておくなどの方法がありますよ。

まとめ

室内飼いとはいっても、家の中は人に便利にできていてそれが却って猫にとっては危険なこともあります。
上記のように紹介したほかに、例えば高い所(箪笥の上など)にマットを敷いておくと、飛び乗った猫が下りようとして滑って落下する、床に落ちているクリップや輪ゴムを誤飲するなどの事故もあります。
猫ちゃんが事故に遭わないよう、余計なものは片づけておく、植物や食べ物を猫が口にできる場所に置かないなどの配慮をして、いつまでも健康で長生きさせましょうね!
猫ちゃんとの幸せな日々が長く続きますように♡

アレン カウンター



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