猫を飼い始めて、「ネコって無表情で何を考えているのかわからない」と思ったことはありませんか?
確かに犬に比べて猫は顔の表情筋が少なく、犬のように笑っているような表情をすることはありません。
でも、様々な猫の目・耳・ひげのしぐさから「ねこのきもち」を探ることができるんですね。
猫の目・耳・ひげは口ほどにものをいう!?
猫の瞳孔は三日月のように細くなったり、真ん丸になったりしますよね。
これは、目の中に入ってくる光を調整するためなんですね。
明るいときには瞳孔が細くなり、目の中に入る量を少なくし、反対に暗い場所では出来るだけ瞳孔を開いて光を取り込もうとします。
(猫はもともと夜行性なので、「暗闇でも目が見える」といいますが、例えば宇宙空間のように全然、光のない真っ暗闇では、さすがの猫もモノを見ることができません)。
猫の瞳と同時に耳やひげの位置によってもその時々の気持ちは変わってきますよ。
瞳孔が細くなる時
明るい場所でリラックスしていることが多いですね。
しかし、耳をピンと立てて、何かを凝視していたり、口を開けて牙を見せているときは「威嚇」のしるし。
こういう時は攻撃される前に退散しましょう。
瞳孔がやや細くなった時
線のように細くはないけれど、若干細くなって、耳は後ろに引き気味でひげが前向きの時、これも威嚇の表情ですね。
瞳孔が真ん丸になるとき
猫が興奮しているときの表情ですね。
獲物を狙っている、飼い主さんと猫じゃらしで遊んでいるときなど、何かに興味津々の時に瞳孔が真ん丸になります。
ひげは前向きにピンと立っています。
また、耳を後ろに倒しているときは、危険が迫ったときに緊張しているとき、何かに恐怖と不安を感じているときなんです。
ひげも後ろ向きになっています。
瞳孔の大きさが中くらいの時
瞳孔が細くもなく、真ん丸でもなく、中庸の時があります。
こういう時の猫はリラックスして平常心であることが多いです。
耳もひげも自然体の感じです。
瞳孔が真ん丸で上目づかいの時
真ん丸お目目で足元から猫が飼い主さんを見上げるときがありますよね。
これは猫がおねだりをするとき。
「おやつちょうだい」とか「あそんで」など、こんな目で見られると飼い主さんはメロメロになっちゃいますよね♡
うっとりと半目の時
ねこがリラックスして気持ちのいいときは、瞼(まぶた)が下がってトロンとした半目になります。
体中の筋肉が緩んで、そのまま眠ってしまうこともあります。
瞬きするとき
ほかの動物と同様に猫も目をじーっと見つめられると「喧嘩を売られてる」と感じます。
可愛いからと、つい目を見つめてしまいがちですが、猫にとっては迷惑なんですよね。
そこで、猫同士が相手に敵意が無いことを示すと気にするのが「瞬き(まばたき)」です。
猫と目が合ったときにパチッと瞬きしてくれたら、「ぼくたちは仲良しだよね」のしるしです。
こちらからも瞬きのお返しをしましょう♡
目をそらすとき
これは猫が反省しているわけではありません。
叱られた猫は「飼い主に喧嘩を売られた」と思っているので、目をそらして「ぼくはあなたに敵意はありません」と言っているのです。
叱るときにじーっと目を見つめる・睨むことはやめて「ダメ」「コラっ」と短い言葉で伝えるようにしたほうがいいのです。
トイレをするときの真剣なまなざし
猫がトイレを使っているときって、しごく真面目な顔をしていると思いませんか?
野生の動物が排せつするときって、とっても無防備な状態なんですよね。
ですからそのなごりで、猫も周りを警戒しながら排せつしているというわけなんです。
トイレにいる猫をじっと見つめたり、騒がしくしたりしないでください。
落ち着いてトイレができずに粗相したり、トイレで排せつしなくなったりしてしまいます。
トイレは猫が落ち着ける静かな場所に置くのがベストです!
空中を凝視しているとき
猫が突然、天井のほうを見ていたかと思うと、何かの動きに反応するように目で追うことがあります。
私は最初にこれを見たとき、「霊でも見えるのか!?」と思ったんですよ。
でも、猫は非常に動体視力と聴力が優れているので、人間の目に見えない小さな虫や天井裏にうごめく虫の音を追っているようです。
両目の色が違う猫もいる
オッドアイになる原因
・オッドアイになるのは先天性の虹彩異色症という遺伝子異常の場合があり、白い猫にまれにみられます。
・後天性の場合は、猫同士の喧嘩や事故、ガンなどの病気が原因のことがあります。
後天性の場合は一度、受診することをおすすめします。
オッドアイになる確率
先天性のオッドアイの場合ですが、白猫や白毛が多い三毛猫、二毛などの25%ほどの割合でオッドアイが生まれることがあります。
オッドアイのブルーのほうの目の側の耳に聴覚障害が現れること(オッドアイの3割~4割)があること、白い毛が自然界では目立ちやすいということからオッドアイの仔は寿命が短いといわれます。
まとめ
「猫の目」といのは昔から目まぐるしく物事が変わる様子を表した表現なんですね。
その言葉通り、猫の目は精神状態や光の強弱によってよく、クルクルとよく変わります。
一緒にいる猫の目がどうなっているのか観察すると、今の猫の気持ちがわかるんです。
猫がじーっと飼い主を見つめてくるのは何かを要求していることが多いんですが、反対にこちらからじーっと見つめるのは、猫にとっては恐怖であり、不快なことなのでやめましょうね。