・猫を飼うのに必要なことって何ですか?
・オスとメス、どっちがいい?
・一人暮らしでも猫を飼えるの?
・どこから手に入れたらいいの?
・猫って言葉がわからないんでしょ?
・猫って全然いうことをきかないですよね?
・猫を飼うと引っ掻かれるから子供がいると危険?
そんな「あるある」な疑問にお答えします!
絶対に必要なこと
猫を飼うということはどういうことでしょうか。
ペットショップでお気に入りの仔を買えばいい、というのとはちょっと違いますね。
生き物を飼うというのは大切な「命」を預かるということ。
まずは「猫を飼う=命を預かる」という自覚が絶対に必要です!
次に必要なこと
猫を飼える環境が必要ですね。
一戸建てのおうちと違ってアパートやマンションの場合、「ペット不可」のお部屋で猫を飼うことはできません。
なぜなら「ペットが苦手なのでペット不可のマンションを選んだ」人もいるからです。
それなのに犬の声がしたり、犬・猫の抜け毛が飛んで来たら嫌ですよね。
だから「大家さんに黙って買う」というのはやめたほうがいいです。
黙って飼ってしまうとトラブルに
ペット不可のマンションで、大家さんに黙って飼ってしまうとトラブルが起きることがありますよ。
まずは「ご近所迷惑になる」ということを覚えておきましょう。
犬・猫を飼っていないのに隣のベランダから猫の毛が飛んできたりしたら迷惑ですよね。
それと、間違って猫がベランダに出てしまい、お隣さんの部屋に侵入!ということがあるかもしれないし、手入れをしているプランター
にう〇ちをしてしまうかもしれません。
猫のう〇ちやおしっこはとても臭いです。
動物嫌いな人にとっては我慢ならないことなのでわざわざ「ペット不可」のマンションに住んでいる人もいるんですね。
自分が動物好きだからといって、ほかの人もそうだとは限りません。
ペットを飼うのなら「ペット可」のお部屋に住むのは基本中の基本なんです。
このようにご近所トラブルになると、場合によっては退去勧告を食らったり、猫を手放すように強要されたりしますよ。
あるいは損害賠償とか契約違反の違約金を請求されないとも限りません。
そうなったら飼い主も猫も不幸です。
猫を飼うなら「ペット可」のお部屋を選びましょう。
ちなみに私の部屋探しの経験から言わせてもらうと「ペット可」のマンションでも「小型犬はOKだけど、猫はNG」っていう所、意外と多いんですね~。
なぜかというと、昔ながらの考え方で、猫は壁や柱をひっかくから、その辺におしっこをかけるから、というのが大きな理由です。
でもこれは誤解であることも多いんです。
すべての猫が柱や壁をひっかくわけではなく、また、トイレのしつけがされているので猫は決まったところでしか用を足しません。
部屋のあちこちにおしっこをかけるのは去勢していないオスネコが自分のテリトリーを主張するため。
一度でもスプレー(おしっこ)をする癖をつけてしまうと、毎日のようにあちこちにおしっこをかけられるので、できればシーズン(発情期)が来る前に去勢してしまうことをおすすめします。
スプレー行動は、発情期が来る前に去勢してしまえばほとんどなくなります。
まれに、ストレスが原因で去勢手術した後でもスプレー行動が残る子もいます。
反対に去勢しなくてもスプレーしない子もいるので、「絶対」はないのですが、繁殖を目的としていないなら生後6ヶ月を過ぎたら去勢してあげるのがお互いにとってベストな方法だと言えます。
男の仔?女の仔?
猫を迎えるとき、オスにするかメスにするか悩むところですね。
女の子の場合、スプレー行動はありませんので、部屋におしっこをされたくないことを第一希望にするなら「女の子」を迎えるのがいいです。
ただしメス猫の場合はシーズン(発情期)になると赤ちゃんが泣くような大声で何日も鳴き続けるので、これも繁殖を目的としていないなら男の子と同じく、生後6ヶ月くらいで避妊手術を受けさせたほうがいいですね。
避妊手術を受けたメス猫は発情期(シーズン)が来ないので、赤ちゃんが泣くような大きな声で何日も鳴くことはなくなります。
また、避妊手術をすると子宮の病気にならないというメリットもあります。
男の仔の場合ですが、生後半年ぐらいで去勢手術してしまえば、スプレー行動は抑えられます。
男の仔の特徴は何と言っても「甘ったれ」なこと。
もう、一緒にいるといつでもベッタリ張り付いて甘えてきます。
「猫とべったり」な生活を夢見ているのなら、男の仔がおススメです。
オスでもメスでも去勢・避妊手術してしまうと子供の頃のままの性格が残るので、いつまでも赤ちゃんのように甘ったれになるのですが、それでもメス猫よりオス猫のほうが断然、甘ったれ度は高いです。
一人暮らしでも猫が飼える?
離乳が住んでいる仔猫、成猫などは一人暮らしでも飼うことができます。
母猫から離すのは生後2ヶ月を過ぎてからじゃないと、ご飯やトイレ、社会性のしつけができていないので大変です。
生まれたての赤ちゃん猫はとても可愛いですが、猫の幸せを考えるとあまりに早く母猫から引き離すのはやめたほうがいいんですね。
でも、猫を飼うのは初めての人でも意外と簡単。
犬のように毎日散歩に行かなくてもいいし、鳴き声も小さいので狭い部屋でも飼育しやすいんです。
きちんとお世話すればきっとあなたの良きパートナーになってくれますよ。
どこから手に入れたらいいの?
ペットショップで買わない
ペットを飼うときにペットショップをご利用する方も多いでしょう。
しかし、ペットショップで犬や猫を買うのはお勧めできません。
それは何故か?を考えてみましょう。
親から早く引き離される
繁殖目的、売買目的で生まれた子猫は生後1ヶ月くらいで母猫から引き離されてペットショップに「納品」されます。
あえて納品という言葉をつかったのは、それだけ猫の生態を考えていない業者が多いからです。
猫は生まれてから母猫の愛情に包まれて育ちます。
一緒に生まれた兄弟姉妹猫たちと遊んだり喧嘩したりすることで生後3ヶ月くらいまでに「社会性」を学びます。
強く噛んだら叱られるとか、引っ掻いちゃダメなど猫同士の付き合いかたなどですね。
それに母猫はトイレのしつけもしてくれます。
(猫があちこちにう〇ちやおしっこをしないのは、母猫のトイレのしつけのおかげなんですね)。
ところが赤ちゃん猫の一番かわいい盛りである、生後1~2ヶ月で親元から引き離されると、少なからず子猫は愛情不足から情緒不安定になったり、ほかの猫や人とうまく付き合う方法がわからず、トラブルを起こすことがあります。
トイレのしつけもうまくいっていないかもしれません。
子猫のうちの愛くるしさから生後2ヶ月未満の子猫を買う人が多いのですが、本当に猫ちゃんの幸せを考えるなら、早くても生後3ヵ月過ぎるまでは母猫や兄弟猫たちと一緒に過ごさせたほうが子猫の精神状態も安定し、その後も幸せに暮らせます。
無理な繁殖をさせているかもしれない
犬もそうですが、人気の犬種・猫種を出来るだけ多く「出荷」するために、心無い業者は無理な繁殖をさせています。
妊娠・出産してから1年くらいは母猫のお腹を休ませるほうが体調にもいいのですが、早く子供をとるために間を開けずに出産させ続けることもあります。
人気の猫種だからと、血統も無視して血縁のある猫同士を掛け合わせることも考えられます。
血が濃くなるとどうしても障害のある子が生まれやすいし、母体が健康でないと健康な子猫が生まれない可能性もあります。
すべてのペットショップがそうだとは言いませんが、中にはこういう悪徳な業者を通じてペットショップに入ってくる子もいるので、できればペットショップで購入するのはやめたほうがいいと思います。
ご存じの通り日本以外のペット先進国(アメリカ、イギリス、ドイツなど)では、子犬も仔猫もペットショップで売っていませんよね。
みんな、ブリーダーさんや、保護施設でもらい受けるのが一般的です。
猫のブリーダーさんから譲り受けよう
信頼のおけるブリーダーさんのおうちで生まれた子なら安心です。
健康的にも血統的にも間違いがありません。
というのは、血統ある優秀な猫を絶やさないようにすることを目的としているからなんですね。
好きな猫種がいるなら、その猫を繁殖させているブリーダーさんを訪れるのがいいですね。
では、どうやって信頼できるブリーダーさんを探すのか。
ブリーダーの探し方
私が今いるアメショーの男の子(兄弟)は、ブリーダーさんから譲り受けました。
じつは、猫を買う前に知り合ったキャットクラブのオーナーさんからの紹介でした。
キャットクラブというのはキャットショーに出陳(しゅっちん)する猫を育てたり、数あるキャットクラブの持ち回り(順番)でキャットショーを開催したりする団体のことです。
キャットショーというものにも興味があって色々とお話を伺っているうちに、とあるアメショーのブリーダーさんを紹介されたのです。
キャットショーに出すだけでなく、血統や毛並み、性格などの優れた子を輩出するために、ブリーダーさんたちは繁殖にはとても気を遣っています。
当然、1種類の猫種を繁殖しているので、あなたが欲しい猫種が決まったら、その猫種を育てているブリーダーさんに連絡することになります。
インターネット検索するとキャットショーに関する記事を見つけることができます。
キャットクラブのHPも多々あるので、ご自宅から通える場所にあるクラブに連絡することをおすすめします。
というのは、ブリーダーさんのHPに直接連絡してしまうと、その人が本当に信頼できる人か(きちんとしたブリードをしているかどうか)がわからないからです。
キャットクラブとつながりのあるブリーダーさんなら、まず安心していいでしょう。
余談ですが、キャットクラブから紹介されたブリーダーさんに触発されて、ついに「自分でブリードする」道を選んだ方を知っています。
戸建てに住んでいるその方は、アメリカンショートヘアーの男の子1匹と女の子2匹を譲り受けて、年に2回繁殖させているのですが、商売を目的としていないので、血統書付きなのにリーズナブルな金額でお譲りしているみたいです。
保護猫をもらい受ける
最近はテレビでも紹介されるくらい、「保護猫譲渡会」が人気です。
元々野良猫だった猫たちをボランティアで人と暮らせるように「リハビリ」して、信用のおける人に譲り渡すという仕組みです。
野良ネコ生活が長いとか、警戒心の強い、あるいは虐待されていたなど、保護された猫の事情は様々ですが、野良だった時期を乗り越えて責任感ある、やさしい飼い主さんに出会えれば、猫ちゃんも幸せですよね!
猫は言葉がわからない?
いいえ、そんなことはありません。
言葉がわからないと思われるのは、犬のように人に従順ではないからかもしれませんね。
人が命令したことを忠実に聞く犬は、群れで生活する生き物だからです。
自分のボスの言うことは絶対ですから、命令を聞いて褒められるのは犬にとって最高に幸せなことです。
一方、猫は単独行動する生き物です。
ボスがいる必要もないし、イエネコになっても野性味が強いことから、自分がやりたくないことはしません。
といっても、人が言っていることがわからないというわけではなく、簡単な単語なら覚えるし、猫によっては芸をすることもできますよ。
その場合、飼い主さんの忍耐力が絶対必要になりますが。
また、できなかったことを叱るのではなく、上手にできたこと(トイレや爪とぎ)を褒めてあげると、ちゃんと飼い主さんの言うことをきくようになります。
猫に引っかかれたり噛みつかれたりしない?
仔猫のうちは加減がわからず、思い切り人の手を噛んだり、足を引っ掻いたりしますが、これも根気よくしつければやらなくなります。
生後2ヶ月未満で母猫や兄弟猫から引き離されると、この遊びの加減がわからなくて、思い切り噛みつくこともありますので、まずは母猫や兄弟猫と一緒にいる時間を作ってあげることが大切ですね。
それでも面白がって噛みついたり引っ掻いたりした時は、完全無視を貫いてください。
猫は飼い主さんが痛がったり声をあげたりするのが面白くてやっていることもありますから、「強く噛むと遊んでもらえない」と学習させることで、段々と加減がわかるようになります。
それと、猫が嫌がっているのに撫で続けたり、抱っこしようとして逃げるときに爪を立てて引っ掻かれるということもあります。
猫が嫌がるそぶりを見せたら、しつこく構わないほうがいいですね。
まとめ
猫を飼うときにとても大事なことがあります。
それは「猫を知ること」と「天寿を全うさせること」、つまり亡くなるまで大切に育て続けるということですよね。
流行の服を買い替えるように生き物を取り替えたり捨てたりすることは許されません。
どうしても飼えなくなったという事情ができたきは、次の飼い主さんを探す責任も生じてきます。
「小さくても命」ですから、縁あって一緒に暮らすことになったら、最期の時まで猫と一緒に幸せに暮らしたいですよね!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!