セミダブルのロフトベッドを選ぶときの5つのポイント
ロフトベッドを置きたいが、シングル幅ではなく、広めのセミダブルにしたいと考えている人もいるのではないですか?
ロフトベッドにもセミダブル幅はあります。しかし、使い方が普通のベッドとは少し異なることで、思いがけない不都合が出てくるかもしれません。
部屋を占有するくらい大きな家具ですから、選び方を間違えると後々、大変なことになってしまいます。
そこでこちらでは、セミダブルのロフトベッドを選ぶ際に気を付けたい5つのポイントについてご紹介します。
【セミダブルにする時の5つの注意点】
シングルサイズに比べ、セミシングルは幅が20cmほど広くなります。
幅が広くなって寝心地が良くなる分、20cm幅の分、部屋が狭くなるということです。
これだけボリューム感たっぷりなうえに、ロフトベッドという特殊な使い方をするものなので、買ってから後悔したくありませんよね。
そのため、あらかじめ注意しておきたい5つのポイントを挙げると次の通りです。
1. 耐荷重が高めに設定してあること
2. 軋みの対策がされていること
3. 色と高さに注意すること
4. スチール製であること
5. 宮付棚や階段タイプの落とし穴
耐荷重が高めに設定してあること
ロフトベッドで耐荷重が重要なポイントなのは、寝る場所が高所にあるので、もしもの時に体重を支えきれきれずに破損しえて怪我をするk危険があるからです。
耐荷重とはロフトベッドのフレームに載せることが出来る重量の目安のことで、寝る人の体重だけではありません。
寝る人、マットレス、掛け布団、毛布などの寝具類や小物の総重量が掛かってくるわけですから、耐荷重100Kgの場合、体重100kgの人が使えるということにはならないのです。
セミダブルと言うことは寝具類の重さも増します。
マットレスは当然セミダブル幅になり、コイルマットレスを使えばもり重くなります。
使う人が比較的細身の場合はいいかもしれませんが、セミダブルを選んだ理由が「体格のいい大柄な場合」ですと、より耐荷重が大きいほうが安心です。
そういうわけで、選ぶなら少しでも「頑丈さ」をウリにしているベッドの方がいいのです。
しかり、どのメーカーでも自社製品を「きゃしゃです」とは謳っていませんよね。
「丈夫です」「壊れません」という表現が多いのですが、それなられだけ丈夫で頑丈なのかを数値で示してもらう必要があります。
具体的に「耐荷重○○kgまで」と表示されていれば、明確な選択基準になりますし、安心感がありますよね。
● 耐荷重とは何か?
耐荷重といいますが、具体的にどんなものなのかが明確におわかりでしょうか?
どちらのメーカーでも表示している耐荷重は、ほぼ例外なく「静止状態での耐荷重」ということになります。
つまり、止まって静止した状態のことです。
しかし実際にベッドを使うことを考えると、寝ている時の寝返りもそうですし、ベッドに入った時、起きる時にも動いているわけです。
必ず人の動きがあるわけなので、耐荷重には余裕が欲しいですね。
メーカー側とすれば出来るだけ、あるいは全く事故が無い製品としなければなりませんので、必然的に検査結果の数値よりも下げて表示するのが一般的です。
例えば検査結果で「140kgまでの耐荷重」と認定されていても実際の表示では「耐荷重100kg」などとなるわけです。
低めに表示して耐荷重に余裕を持たせることで、消費者もより安全に使うことができますよね。
ですから使う方も耐荷重100kgであっても、「100kgまでなら大丈夫」とか「100kgを超えたら壊れる」という認識ではなくて「おおむね100kgまでなら大丈夫なのだろう」という考え方でいて欲しいのです。
それでもやはり耐荷重をオーバーした使い方はよくありません。セミダブルを選ぶなら、より耐荷重が高いものを選んだ方が安心です。
ちなみに通常ベッドの耐荷重の目安はおおよそ次の通りです。
フロアータイプ 120kg
2段ベッド 80kg
パイプベッド 80~100kg
軋みの対策がされていること
フロアーベッドと違ってロフトベッドの場合、寝ている人や寝具の重量が増えれば増えるほど軋みの問題が起きやすくなります。
ロフトベッドの形状を考えていただければよくわかると思うのですが、ベッドの脚の部分と、左右(ベッドの長い方)のフレームが長いのでバランスが上に来る分、横揺れが起きやすくなります。
この横揺れが軋みを引き起こす原因になります。
シングルサイズに比べればセミダブルの方がより重量がかかりますから、軋みへの対策も必須となるわけです。
そんな横揺れを防止する最強の対策が「筋交い-すじかい」と言われるものです。
筋交いとは四角の中の対角線上(斜め)に補強材を取り付けることで、四角の歪みを防ぐことができます。
つまり、ロフトベッドの脚が頭の部分と足の部分からそれぞれ2本ずつ平行に床に伸びているので、そこに出来た長方形の所に筋交いをするわけです。
出来ればもう1ヶ所、殆どがベッドの長い方に一方を壁に付けていると思うのですが、その壁に沿ってできた大きな長方形一つにも施します。
筋交いが斜め方向にギュッと引っ張り合うので、揺れが軽減され、軋みも軽減されるというわけです。
もし筋交い補強がない場合でも、材料は比較的安価でホームセンターなどで購入することが出来ますし、取り付けもさほど難しくないので、横揺れ防止に、筋交いすることをおススメします。
それに加えて、ベッドの部材の太さや強度も高ければ、より軋みが抑えられます。
《ベッドの床板の形状に注意する》
ベッドの床板は最も荷重がかかる所で、軋みも発生しやすくなります。
この床板が軋みに強いことが軋み対策の一つになります。
スチールのロフトベッドで多く使われている「メッシュ床板」は通気性はとても良いのですが、軋みやすいと言えます。
通気性を良くして湿気対策している分、細いスチール素材をメッシュにして作られているので、強度は若干下がり気味になります。
通気性、湿気対策にメッシュはいいのですが、こと軋みに関してはやはり「軋み軽減マット+筋交い補強」の方に軍配が上がります。
より重量の掛かるセミダブルベッドであれば、その荷重を補強材がしっかり受け止めて、弾力性のある軋み軽減マットで軋みが起きにくくなります。
マットであれば金属同士がこすれる軋みは発生しませんし、たしかにスチールは強度がありますが、軋みには弱くなる傾向があります。
セミダブルは広々と寝られるので、寝返りを打ってもその都度軋まないよう軋み対策がされているベッドを選びたいですよね。
色と高さに注意すること
ロフトベッドには高さがあるうえ、広さもセミシングルとなるとお部屋に置いとき、かなり圧迫感を感じることになります。
相当広いお部屋でない限り、その存在感の大きさに圧倒されるかもしれません。
ロフトベッドを購入する目的が何なのかに寄りますが、多少の圧迫感はあってもその利便性を取るというのであれば、これは仕方のないことです。
なので、少しでもその圧迫感を減らすために出来ることを考えてみたいと思います。
●色
《ホワイト(白)》
ホワイトは清潔感を感じさせ、さらにどんな色の家具や壁紙にも合わせやすくとても使いやすい色です。
空間を広く感じさせるので、特に狭いお部屋にはおススメです。
《ブラック(黒)》
何と言っても高級感を感じさせるならブラックでしょう。
色味が無い分、使いやすい色と言えます。
ただし、圧迫感を感じさせる色なので狭いお部屋にはあまり向きません。
狭いお部屋がさらに狭く感じられてしまいます。
《ブラウン(茶)》
ぬくもり感や自然を感じさせてくれ、とても落ち着いた気持ちになる色です。
色々な家具に使われている色なので寝具にもぴったり。
ブラウンのベッドもいわば、定番と言えるのではないでしょうか。
《ピンク(桃)》
女性らしい可愛い色の代表格、ピンク。 若返り効果があると言われていますが、意外とリラックス効果も認められ
ています。
以外にもピンクはベッドにも合う色なのですね。
《シルバー(銀)》
都会的でクールなイメージのシルバーは、無彩色なので白や黒と並んで他の色と調和しやすくなります。
リラックス効果もあるのですが、冷たさを感じる色でもあるので好みが分かれるところです。
● 高さ
大きめのセミダブルベッドなら高さ調節機能があった方がいいですね。
引っ越し先のお部屋が広くなったとか、反対に天井が低くなった場合など低くして使うことが出来ます。
ロフトベッドの中には脚を外してロータイプとして使う事が出来るものもあります。
大きめのべっどなので、高さが必要なくなった時にあると便利な高さ調節機能です。
スチール製であること
ロフトベッドの素材には主に、木とスチールがあります。
一般的なベッドは木の素材のものが多いですが、その機能性からロフトベッドの素材はスチールがメインです。
ではセミダブルのロフトベッドの場合、どちらを選んだらいいのでしょうか?
おススメはスチール製です。
その理由は
・ 空間が広く使える
・ 軽そうで重量感を感じさせない
の2点です。
スチールは強度があるので、木製のベッドよりも細い部材で作ることができます。
同じように細い木でベッドを作ったら、強度の面でとても安心して眠れませんよね。
細い部材で作られているので、空間を有効利用することができます。視覚的にも、スチールで作られたベッドの空間のほうが広く見えるのです。
さらに視覚的に軽そうというイメージになるということ。
実際はそれなりの重量があっても細いものは見た目に軽そうな印象を与えます。
さらにホワイトやシルバーなどを選べば、より効果的です。
つまり、スチール製をおススメする分けは「見た目に小さく見える、軽そうに見える」からなのです。
リラックスして過ごすお部屋に圧迫感のあるベッドがドーンと置いてあったらどうでしょうか?
なんだか息苦しく感じてしまいませんか?
機能はもとより家具は長く一緒に付き合うものですから、その見た目やイメージも大切だと思うのです。
広いお部屋に置くならそんなに問題はないでしょう。
しかし一人暮らしだったりすると、ベッド以外にも家具はありますし、広さも制限があります。
そういう場合、少しでもベッドの圧迫感を減らすように工夫することが大切です。
宮付棚や階段タイプの落とし穴
ベッドに宮棚や階段が付いていると便利ですよね。
携帯やスマホの充電用のコンセントが付いていて、ちょっとした小物を置く場所がある宮棚があれば、いちいち下に降りることもなくなります。
そして、梯子ではなく階段がついていれば寝ぼけていたり酔っぱらっていたり、あるいは夜中に急にトイレに行きたくなった時でも、足を踏み外す心配が少なくなります。
ただ、セミダブルのロフトベッドにした場合、これらの機能が邪魔になることがあると認識するべきでしょう。
ロフトベッドをセミダブルにすると、その幅が20cmほど広くなります。
つまり長さ約200cm、高さ180cmくらいのベッドの幅がさらに20cmほど大きくなるわけで、この圧迫感は想像以上のものかもしれません。
機能的にはとても便利なのですが、ベッド自体のサイズが想像以上に大きくなるということで機能的メリットが返って欠点になってしまう可能性が大です。
階段も宮棚もベッドの縦方向に長くなるので、結果として幅・長さともに大きくなってしまうと言うことです。
なんだか巨大な物体が部屋を占領している、なんてことになりかねません。
もちろん、部屋の広さが10畳以上ある場合は別なのでしょうが。
こういう時はメリットとデメリットを比較して、どちらを優先的にするかで選ばなければなりません。
ロフトベッドを置いて、ベッドの下の空間を友好的に使えるメリットと、圧迫感を覚えるような大きなベッドを置くデメリット。
そして、宮棚や階段をつけることのメリットと、サイズが大きくなることのデメリット。
それぞれのメリットとデメリットをよく知ったうえで選択するのが、失敗しないベッド選びの方法ではないでしょうか。
結果的に購入して良かった、と思えるのであれば問題ありませんので、ロフトベッドのメリット・デメリットをよく考えた上で選択することをおススメします。
《セミダブルのロフトベッドおススメ商品》
セミダブルのロフトベッドにはいろいろなタイプがあるとご紹介してきましたが、やはり高価なものは総合的に見ていい商品であるのは当然ですね。
かといって、激安商品が全くダメなのかというと、そうでもないことがあります。
要は、いかに「自分にとって」使いやすい商品なのかどうかが大切なのです。
こちらでは高価なベッドだけでなく、コスパを考えて優良と思える商品をご紹介します。
このロフトベッドはごく一般的価格帯になっております。
激安でもなければ、特別高価と言うわけでもありません。
今までご紹介した便利な機能がついているセミダブルのロフトベッドになります。
見た目はごく普通で特別おしゃれと言う感じはしないかもしれませんが、セミダブルを選びやすい要素が盛り込まれています。
価格を上げればさらに、希望に近いものを見つけることが出来るかもしれませんが、予算のことも頭に入れておかなければなりません。
そういう意味で、こちらのロフトベッドはコスパ的にも優れていると思います。
セミダブルのロフトベッドをご検討されている方は、是非一度ご覧になって下さい。
【セミダブルのロフトベッドを選ぶ時の5つのポイント:まとめ】
セミダブルのロフトベッドを選ぶとき、寝やすい広さや、ベッド下のスペースは確保出来るのですが、どうしても圧迫感を感じることは否めません。
大きいベッドなので色はやはり明るめにする、材質はスチール製にするなど、細かく考えて決めていくことが大切だと思います。
宮棚や階段もとても便利な機能なのですが、ベッドの大きさとお部屋の広さを比べて付けるかつけないかを決めることになるでしょう。
そもそも広いお部屋であればロフトベッドという選択肢は最初からないと思います。
セミダブルのサイズを最優先するのであれば、その他の機能は省くなど取捨択一をして、ご自分にとって最適なベッドを見つけられることを私たちも心より願っております。